HAKIDAME

日記、愚痴、考え事、美容。

根腐れ

過ぎ去りた物事を思い返すと恐らくは自分の中で都合の良いように部分的な改変がなされていることはなんとなくわかる、でもそのままで固定して、世渡りの道具にしている。

 

当人に心当たりがあるだろうが嫌がらせだか報復をきっかけ、いわゆるダシにして私はあたらしい流れ(人間関係)に乗った。

されて嫌なことは最初に滅茶苦茶書き殴ったので、濾過された人間しかそこにはいなくて、変なところ潔癖な私にとっては都合がいい。

 

よく、自分より劣った人間じゃないと愛せないのかと家族は訊くけれどそうであってそうじゃない。その清廉な領域に当たるには人を疑わないひたむきさとトラウマがないといけない、持っている人は大体不遇な時代を過ごすつまり、周囲全体より劣っていた瞬間が不可避なのだ。

 

当人も自分の人生を呪うというか、言い換えれば自信がなくなる、でもその薄暗闇の中で必死こいてまだ見ぬそこを目指して歩いている、それを私は同類であるもしくはより惨めな人間のフリをして掬いとるのである。

 

どうせ今は何もかも許せる、私の周りが狂っている、おかしい、自分ならそうはしない

とか、思うんだろうがそうでないことは言い聞かせられている私が一番分かっている。その微かな優越が膨れた時、私は当人の中でただの偶像になる。意思を示す、失望と怒りをぶつけらる。

自分が蒔いた種から育った生々しい花にぶん殴られるという皮肉が一番好きなのかもしれない、今始まったと思っておきながらすでに根は腐っているに違いない。面白いこと。